興毅激怒！挑戦者マナカネ３分遅刻…ＷＢＡ世界バンタム級戦

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　◆プロボクシング　ＷＢＡ世界バンタム級タイトルマッチ１２回戦　王者・亀田興毅─同級１１位・ノルディー・マナカネ（４日・横浜アリーナ）　ＷＢＡ世界バンタム級王者・亀田興毅が、怒りのＶ４宣言や！　４日のダブル世界戦の調印式が２日、都内のホテルで行われた。挑戦者ノルディー・マナカネが３分遅刻したことに王者が激怒。使用グラブの色は初のゴールドに決め、“黄金のバンタム”を証明する。

　興毅の怒りが沸点に達した。「あのワニ（マナカネの愛称）、人を待たすって何考えてんや。動物園でも寄ってたんか」。マナカネが宿泊するホテル内で行われた調印式。挑戦者は開始予定から３分遅れて姿を見せた。普段は派手な印象の亀田家だが、時間のマナーにはうるさい。計量前日で人前で話す時間を減らしたかっただけについ感情があらわになった。

　３月に結婚したばかりの王者は「お父ちゃんになるんだからメンチ切りはあかん」と自制しつつ、「中盤あたりにＫＯ。全力で返り討ちにするわ」と高らかに宣言した。

　プロ２８戦目で初めて金色のグラブで勝負に出る。弟で元ＷＢＡ世界フライ級王者の大毅（２３）のイメージ色だが、「前回（Ｖ３戦）は銀色のグラブだったから今回は金。あこがれや」と話す。

　「金」で「バンタム」といえば、「黄金のバンタム」と形容された１９６０～７０年代の伝説的王者エデル・ジョフレ（ブラジル）を連想させる。興毅は「意識したことない」と首をすくめたが、怒りを拳に乗せ、日本伝統のバンタム級の名に恥じない試合を演出するつもりだ。

　◆「準備してたけど遅れた」　マナカネは遅刻にも悪びれなかった。「部屋で会見の準備をしていたが、会場に入るのが遅れた」とサラリ。初対面の興毅に「カメダの素晴らしい技術は知っている」と敬意を表した。体重は既にリミットを割り、２００グラムアンダーの５３・３キロ。朝食にパンとバナナを口にするなど食欲は旺盛だ。「カメダに弱点はないが、それ以上の力を出して勝つ」と語った。

　◆亀田＆清水戦ルール　１回に３度のダウンで自動的にＫＯとなるスリーノックダウン制。グラブは亀田戦、清水戦ともに日本製８オンス。４回までの偶然のバッティングで続行不能になった場合は引き分け。４回終了以降は採点。

　◆オフィシャル

　◇亀田戦
▽レフェリー　ラウル・カイズ・ジュニア（米国）
▽ジャッジ　ファーリン・マーシュ（ニュージーランド）、マイケル・リー（韓国）、シルベストレ・アバインザ（フィリピン）

　◇清水戦
▽レフェリー　ファーリン・マーシュ（ニュージーランド）
▽ジャッジ　ラウル・カイズ・ジュニア（米国）、マイケル・リー（韓国）、シルベストレ・アバインザ（フィリピン）